11/20(土) 10:33配信
THE ANSWER
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リーグ一筋24年、名司令塔が指摘する変化と課題
遠藤保仁はJリーグの様々な流れを選手の目から見てきた生き字引的な存在でもある【写真:Getty Images】
1993年に開幕したJリーグは、四半世紀を超える歴史を積み重ね、10クラブでスタートしたリーグは今やJ1からJ3まで全57クラブに拡大し、プロスポーツとして各地域に根付いている。その一方で、日本代表クラスの才能が次々と欧州各国リーグに流出し空洞化も叫ばれるなか、実際に戦う選手は現在のJリーグをどのように見ているのか。1998年にプロ入りし、“Jリーグ一筋24年”のMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)に話を聞いた。(取材・文=佐藤 俊)
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Jリーグは今年で開幕から29年目となり、遠藤保仁もキャリア24年目のシーズンを戦っている。日本サッカー史に残る名司令塔は“黄金世代”(1979年度生まれ)の1人だが、小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)や稲本潤一(SC相模原)、中田浩二らが海外でプレーした経験を持つのとは対照的に、1998年に横浜フリューゲルスに入団して以来、Jリーグとともに歩み続けている。そういう意味では、Jリーグの様々な流れを選手の目から見てきた生き字引的な存在でもある。
その遠藤が長い時間、Jリーグを見てきて変化を感じるのは、どういうところなのか。
「ファンというか、お客さんの目が一番変わったんじゃないかなと思います。僕がプロになった頃もサッカーを見る目は高かったけど、要求するものがどんどん高くなっていきました。当時よりも情報を得られる時代になって、みんな海外のサッカーを普通にたくさん見るようになった。その結果、海外の良いところ、上手いところをJリーグにも求めるようになってきたので、間違いなく、いろんな要求が高くなってきていますね」
見る側の要求や意識が高くなれば、それが刺激となってプレーや選手の質も上がっていく。遠藤は、それは日本代表に顕著に見られる傾向で、「昔よりも代表のレベルは非常に上がった」と語る。代表のレベルが上がったのは、もちろんJリーグでプレーする選手の質の向上もあるが、遠藤の時代よりも容易に海外に出て行ける環境の変化も大きい。特に近年は、数年しかJリーグでプレーしていない若い選手が次々と海外に飛び立つ流れにある。
「若い選手が海外に行くことはすごく良いことだと思います。僕が若い時は、代表クラスだったり、海外もどこでもいいのではなく、良いクラブなら行く感じでしたが、今は欧州を中心にいろいろなクラブに行きますね。そこからステップアップして、のし上がっていくというのは僕らの時代にはなかった。海外の代理人も日本人だと安く獲得できると積極的だし、選手は行けるところが増えている。そうして日本人の価値が上がっていけばいいと思います」
少し前は、選手が海外に行く際は、セレモニーが催されていたが、今はそれも少なくなり、海外移籍は普通の感覚になってきている。遠藤はこれからも「行きたい選手はどんどん行けばいい」と語るが、Jリーグからすると人気のある優れた若手の海外流出は、痛し痒しの部分もある。
インパクトのあるスター選手を「あえて作っていく必要がある」
そうした影響もあるのか、近年のJリーグはかつてのように個性的で面白い選手が少なくなり、日本代表もスター性のある選手が少なくなっている感がある。
「前はカズ(三浦知良)さんをはじめ、ヒデ(中田英寿)さん、(中村)俊輔、ちょっと前だと(本田)圭佑とか、名前が出ればパッと顔が浮かぶ選手が多かった。でも、今はどうだろう。スター選手というか、カズさんみたいなインパクトのある選手はいないと思う。そういうスター選手が必要だし、あえて作っていく必要があるんじゃないかなと思いますね」
(出典 newsatcl-pctr.c.yimg.jp)
https://news.yahoo.co.jp/articles/60ca9757868316362f12af2316cc77a3a92adb67
【サッカーも落合必要】Jリーグには「スターが必要」 プロ24年目、遠藤保仁が提言「年俸で夢を持てないと」
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スターは海外行くからな。
1 爆笑ゴリラ ★ :2021/11/20(土) 11:02:18.33